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ひとりでお帰り



明かりの消えた 真夜中の街 

舗道に 軽い音をたて 

ひとりできみは まだ踊ってる 

夢の終わりを 信じない


いつまで そこにいるの

つま先立ち 跳ねて おどけて

いつまで そこにいるの

まわりには もう 誰もいない




ひとりになったきみの隣に寄り添う やせた影法師

右手をふれば 左手をふる

うずくまれば うずくまる


きみの 今の その淋しさが

遠い街の 見知らぬ人の 孤独な夜を照らす

ささやかな灯に 変わるだろう




店じまいした 空の上から 

満月 きみに 声かける

暗くけわしい道を わたしが 照らしていてあげるから


どんなに淋しくても 君はひとりでお帰り

どんなに淋しくても 君はひとりでお帰り



たとえば 夜が深く 暗がりに 足が怯えても

まっすぐに顔を上げて 心の闇に沈まないで


どんなに淋しくても 君はひとりでお帰り

どんなに淋しくても 君はひとりでお帰り








『 ひとりでお帰り 』   谷山浩子   ♪♪♪






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